AI(人工知能)に時代には『コミュニケーション能力』が重要視される。

 

自分で言っといて恐縮ですが、私はコミュニケーションが苦手です。

というより、一時期は対人恐怖症に近い状態でした。

時期的には、40歳を過ぎた辺りで病気になりまして、せっかく独立して始めた仕事を廃業しなければならなくなりました。40歳と言うと廻りは管理職になり、バリバリ働いている時期に無職になった事がとてもショックで、誰とも会いたくない、という心理状態になりました。

昔からそうですが、人に甘えるのが苦手で、ダメな自分を見せたくない、という性格が災いして、自分を追い込んでしまうんですね。

今でもそうですが、人に対し心を開くのに時間が掛かりますし、1人で居る方が落ち着きます。廻りには見せませんが、自分はとても臆病な人間で、人と対して傷つきたく無い、という思いが根底にあるんだと思います。

そんな自分がコミュニケーションの重要性を話すなんて可笑しいかもしれませんが、自分の変えたい部分なんで敢えて話そうと思います。

企業の人事担当者が言う『コミュニケーション能力が高い人が欲しいです。』という言葉。この際の『コミュニケーション能力』とは、主に協調性、組織に波風を立てず、廻りと協力して働く人、といういわゆる『会社人間』を指す場合が多いです。

この点は、日本の特異性なんでしょうが、今後はその定義は確実に変わってくると思います。『考えない人』は必要無くなるからです。

これからの『コミュニケーション能力』の定義は、

『考え方の異なる人たちをまとめ上げ、そこから新しい道を導き出す能力』

が重要視される事になります。

これは、丸め込む、というのでは無く、異なる意見を集約して、そこから新しい物を生み出す能力に他なりません。

人工知能は確かに人間より早く結論に到達する事が出来ます。

それでも人間が必要なのは、日常の多くの問題には『答えの無い物』が多数存在する為です。私たち人間は、それに対し意見を出し合い、仮説を設定し、前に進もうとします。これこそが人間の持つ特性だと言えます。

一部の人は、将来的に多くの仕事が人工知能化し、人間は機械に使われる存在になる、と言います。一部において、それは正しいかもしれませんが、結局のところ人間はどこかで相手に『人間性』を求めるものです。

人間の個性は、その人の短所にこそ色濃く現れる、と言われますが、人間は完璧さを求める一方で、それに対し『冷たさ』を感じるものです。完璧だと思っていた人が、腑とした事で失敗した時に親近感を覚えるという経験をした方も多いと思いますが、この矛盾こそが人間の姿でもあります。

であるならば、人間の仕事は決して無くなる事はありません。

そして、その人間の根幹を支えるのが『コミュニケーション能力』なのです。人工知能は人間から多くの仕事を奪い、そして、また新しい仕事を生み出すでしょう。その仕事に不可欠なのが『人間性』に他なりません。

その『人間性』こそが、相手を思いやる心であり、それが無ければコミュニケーションは成立する事はありません。

AI時代の人間の役割は、コミュニケーションを通じて、『答えの無い問い』に自らの知識を基に方向性を導き出す事、そう言えるのではないでしょうか。