『地方創生』。田舎に住みたがらない若者たち。

今どきの方に限らず、若者というのは都会に憧れるものです。近年、『地方創生』という言葉が盛んに聞かれる事が多くなりましたが、東京の一極集中という状態は、戦後一貫した日本の問題点だと言えます。

一方、私は昔から都会という物が嫌いでした。私は京都に生まれ、高校卒業まで地元で暮らした後、仕事の為、全国を転々とする生活を送っていました。関東地方にも何度か住みましたが、東京には仕事以外では行った事がありません。

京都という土地は、景観保護の観点から高い建物の建設に規制が設けられています。その為、高い建物に囲まれると重圧感と言うか、閉塞感と言うか、とにかく落ち着かない気持ちになるんですね。

ただ、若者は都会の刺激に憧れます。遊ぶとこも多いですし、交通の便も良い。

ただ、仕事のキャリアを作る上で『地方』というのは、実に都合の良い場所なんです。今回は、そのメリットについてお話したいと思います。

都会に比べ自分が出来る仕事の幅が広い。

都会に比べ人が居ない地方では、個人に任される仕事の幅が広いです。その為、マルチタスクをこなす必要があり、そこに与えられる影響力も相対的に大きくなります。

その流れで早く仕事を任せて貰える事が多く、若い時期から『決断する』という経験を多くこなす事が出来ます。

都会に比べて対した競争相手が存在しない。

ビジネスをやる上でこれは非常に重要です。東京では日本一や世界有数の企業と対峙しなければなりませんが、地方では比較的楽な競争環境にあると言えます。

地理的なデメリットはネットの発達でかなり軽減されていますので、都会に向けた発信も可能です。

また、一般的に地元の人間というのは、その地域の魅力に関して鈍感です。それは昔からある事で町の長所が風景化してしまい、見えなくなっているからです。そこでは、『よそ者』の果たせる役割は多いと言えます。

失敗しても、あまり目立たず、傷も浅い。

本社から遠く離れている事で、多少の失敗なら目立たず、のびのび仕事をする事が出来ます。

また、失敗した時のダメージも家賃や経費の安さから大きな傷になる事は少なく、逆に成功した場合は元々売り上げが少ない為、高い成長率を示す事が出来ます。東京で10%の成長をする事は困難でも、地方では意外と容易いものです。そのような環境で小さなビジネスから経験出来る事は、『死なない失敗』を多く経験できる分、成長も速いと言えます。

とにかく稼げる!!

都会の方が稼げるイメージがあると思いますが、家賃や物価などの生活費を考えると、地方の方が断然稼げる環境があると言えます。

また、通勤の満員電車など不毛な事も経験する必要もありません。都会では意外と通勤だけで疲れる…と言った無駄が多いと言えます。

と、メリットばかりを挙げてきましたが、当然ですがデメリットも存在します。

一番のデメリットが変化を恐れる体質です。

田舎に行くと、業界団体や〇〇組合と言った古くから既得権益を持つ様々な団体が存在する事があります。そこでは古い体質の老人が幅を利かせ、何か事を行おうとする場合のハードルになる事があります。その上、実はそう言った人達が意外に権力を持っていたりするので厄介な存在と言えます。

また、変わらない、というよりも『変わりたくない』と言う欲求が強く、彼らを巻き込んで何かをしないといけない場合は、かなり密なコミュニケーションを取る必要があります。そうやって、一旦中に入ってしまうと彼らは強力な味方になってくれる事が多いです。

ビジネスマンとしてのキャリアを考える場合、『小さなビジネス』から経験出来るというメリットは想像以上に大きいと言えます。当然ですが、人間は失敗せずには成長出来ない生き物ですので、若いうちにどれだけ失敗が出来るかが、その人間のキャリアを決定付けます。ただ、一度の失敗で死んでしまっては意味がありません。

また、仕事の領域というのも重要で、多くの仕事をこなせる事は広い視野を持つ事において重要です。自分の立場からだけでなく、多面的に物事を見る事で、その仕事に関わってくれる他のメンバーに感情移入がし易くなります。その事がチームの絆を深くし、良い方向に物事を向かわせてくれる筈です。

どうでしょうか?これを読んで地方に住みたいと考えて下さる方が1人でも増えたら嬉しい限りですが、地方は未開拓な部分が多い為、チャンスに溢れていると言えます。そんな地で若いうちに存分に自分の力を試してみるのも悪くないと思います。

確実な事は競争相手が多い都会より、地方の方が断然目立てるという事。自信を付けるにはまさに持って来いな環境だと言えます。