キャッシュレス化が遅れる日本。

 

モバイル決済のキーワードは『ビックデータ』と言えますが、日本人はそれを理解していない人が多いと言えます。

 

中国を訪れた事のある人は、ご存知だと思いますが多くの人が『財布』を使用していない事に気付かれると思います。これは、大袈裟な表現では無く、スーパーはもとより、道端に建つ露店でさえモバイル決済(QRコードを使用したスマホ決済)に対応しています。

・なぜ、中国では急速にスマホ決済が普及したのか?

中国の電子マネーと言えば、『WeChatPay』と『Alipay』が有名です。『テンセント』と『アリババ』がそれぞれ運営している電子マネーですが、2012年以降の急速なスマートフォンの普及から約3年間で国民の38%が利用する程の急拡大を果たしました。

良く日本では、『中国は偽札が多いからモバイル決済が流行ったけど、日本では必要無いのでは?』とか、『スイカやお財布携帯とどう違うの?』という声を聴きますが、最大の理由は利便性です。

社会主義国の中国では且つて、駅で切符を買うのさえ半日掛かり、という時代がありました。それらをネットワーク化する事で今は一瞬で買うことが出来るのです。

このように利用者にとって非常に便利なスマホ決済ですが、運営者にとってのメリットは冒頭でお伝えした『ビックデータ』の存在です。

多くの人間がネット上で決済する事で、様々な属性(年齢・性別・所得・地域性など)と購買記録をヒモ付けする事が出来ます。このようにして得られたビックデータは非常に大きな価値を持つのです。

 

以前からお話しているように、AI(人工知能)が社会に浸透するのに重要な役割を果たすのは『ビックデータ』の存在です。これらを機械学習で読み込ますことで、初めてAIは機能します。

クルマの自動運転でもそうですが、その業界を制するのは、多くの『データ』を持つものです。その為、現在世界中で公道実験を行いデータの収集を行っているのです。

スマホ決済に於いても同じで、既ににプラットフォームは中国資本に取られたと思って良いでしょう。

・キャッシュレス化に後れをとる日本。

このキャッシュレス化に関して日本は非常に遅れていると言えます。

この日本の『現金主義』は、実は多くのコストが掛かっており銀行が運営する膨大な数のATMの管理費用や、そこに現金を運搬する為の警備費用は銀行の経営にとって無視できない金額であると言えます。

当然ですが、これらの費用を負担しているのは、我々利用者であり、金利が付かないのに『ATM手数料』を負担しなければならない状況に不満を感じている方も多いと思います。

クレジットカードとスマホ決済の違い

両者の最大の違いは『決済手数料』です。

現在、日本に於いて事業者がクレジット決済を導入しようとすると4~7%の手数料を信販会社に払う必要があります。デフレ経済が続く日本では、この費用を吸収するのは困難で、この事がキャッシュレス化の促進を阻害してきました。

一方スマホ決済では、『貸付』では無く、銀行口座の残高とリンクしている為、焦げ付きリスクが少ないことから、中国では0.6%未満の手数料というのが一般的です。

日本と中国の最大の違いは、中国では先進国と比べパソコンが思ったほど普及しなかった点が挙げられます。つまり、パソコンとインターネットの時代を飛び越えて、スマートフォンとモバイルインターネットの時代が到来したのです。その為、スマートフォンの利便性は他国にない程のレベルに達しています。

このリープフロッグ(カエル跳び)という現象のお蔭で中国は一躍『電子マネー先進国』となったのでした。

ソフトバンクが『PayPay』を開始

世界の潮流に取り残された感のある日本ですが、最近ようやく『QRコード』を使用したスマホ決済サービスに各社参入してきました。

その中の1つが、ソフトバンクとヤフーが共同で運用する『PayPay』です。事業者側の利点としては、高額な機器などを購入する必要が無く、QRコードのシールを店頭に貼るだけで始められる『気楽さ』にあります。

また、決済手数料も最初の3年間は『0円』とするなど普及に努める方針です。同様のサービスをLINEや楽天も開始する旨のアナウンスを出しています。

ただ、気になるのが『PayPay』に関しては分かりませんが、『楽天ペイ』などを含め、多くのスマホ決済サービス業者がクレジットカードと紐づけしている点です。当然ですが、間に信販会社が入ると手数料を上げる必要があります。

このシステムはクレジットカードでは無く、銀行口座と紐づかないと手数料を下げる事は出来ません。それは、単にクレジットカードがスマホに入れ替わっただけだからです。最低でも1%未満、これがスマホ決済普及のカギとなると思います。

また、店舗中央部には巨大な生け簀が設置され、利用者は好きな食材を選ぶと、その場で調理してくれるサービスも行っている。勿論、魚介だけでなく新鮮な野菜や果物、精肉も同様である。このレストランサービスは好評で、利用者の来店動機の一翼を担っています。

このように、盒馬鲜生(ファーマーションシェン)は通常のスーパーでは無く、

  • 食品スーパー
  • レストラン
  • EC向けの倉庫
  • EC向け物流拠点

という4つ機能を有しています。

また、余談として一部店舗では深夜の営業も行っており、何とアダルトグッズの配達まで行っています。日本では生鮮スーパーが扱う商品として、有り得ませんが、30分以内の配達と、緊急ニーズが合致して好評をはくしているそうです。この辺りは、中国人の合理性が現れていて興味深い現象だと言えます。