人工知能で信号を制御。町から渋滞が消えた。

 

1年間の自動車の販売台数が2500万台に迫ろうとしている中国。政府は大気汚染を防止する観点からナンバープレートの配布制限を行っていますが、都市での渋滞は大きな問題となっています。

中でも広州市は古都という事もあり片側1車線の狭い道路が多く、町全体が交通麻痺に陥る事が度々あったのです。

 

 

そんな中、採用されたのが『ET都市ブレイン』システムです。これは、信号を人工知能で制御する事で渋滞を緩和しようとする取組みです。

 

 

 

『ET都市ブレイン』は、交通量を把握し、それに合わせて交通信号の点滅を制御します。単に、交通量の多し信号を青にするのではなく、機械学習により、地域全体の車の平均速度を高め、平均通過時間を短くなるような制御を行います。

実際、これにより車の平均速度が20%以上増加し、街中に轟いていたクラクションが消え、静かな古都の風景が戻ったのです。

また、交通事故が発生した場合は、事故の程度を自動算定し、警察・救急を自動で手配。緊急車両の走行ルートは自動で全て青になるよう制御を行います。

 

 

また、広州市には約3600カ所の交通監視カメラが存在しており、交通事故と交通違反の監視を行っています。交通違反は監視カメラで認識し、ナンバープレートを読み取り、違反切符を所有者に送付します。

今後は、『ET都市ブレイン』のシステムの横展開のより、町の治安維持などにも有効活用して行く計画となっています。

信号を守らない中国の人々

渋滞の多さと大気汚染の関係は密接に関わっており、その解消は中国にとって重大な問題となっています。

その中で、『信号を守らない人達』の存在が渋滞や事故の1つの原因となっており、その取締りに各省が躍起になっているのです。

 

 

中でも過激なのは、日本企業も多く進出する『深圳』です。

横断歩道に監視カメラを設置し、搭載された人工知能が違反を認識すると顔認証技術により容疑者を特定。その個人情報(指名・顔写真・住所・勤務先など)を一定期間大型ディスプレーで晒すという物。

日本では有り得ない『罰』ですが、近く南京市でも採用される計画になっているそうです。

 

 

あと、物理的に渡れないようにしよう言うのが武漢市などで採用されている『踏切方式』。信号が赤になると赤いテープが降りてきて道を塞ぎます。ただ、これだと飛び越えて渡る人が出てきた為、最近登場したのは駅の改札のようなシステム。

 

 

無理に渡ろうととすると、静止画を取られて取締りが行われます。しかし、横断歩道毎にこんなの作ってるとお金が幾ら掛かってもしょうがないと思いますが、それだけ頭を悩ませていると言うことでしょうか。

 

 

あと、違うアプローチで渋滞を解消しようという取り組みが、上の写真です。これ実は1200名を収容出来る『バス』なんです。

 

 

渋滞するならその上を走ってやろう、という事で、クルマを跨いで走行する事が出来ます。

 

これは、かなり画期的なシステムだと思うのですが、実用化も近いと言う事ですので楽しみな乗り物だと言えます。

追記:どうやらこの構想は壮大な詐欺だったようです…。

凄い技術から使い方を間違ったようなシステムまで色々ありますが、渋滞問題と言うのは、環境被害や機会ロスなど社会に与える損害は想像以上に大きいと言えます。中国以外でもインドなど同様の悩みを抱えており、上手く成功事例が作り出せれば、パッケージング化して販売する事も可能です。物事の『最適化』は人工知能に於いて非常に得意な分野と言えますので、その活用には多くの可能性があるのではないでしょうか。