スマホ決済はもう古い !? KFCで顔認証決済が始まる。

 

楽天・Amazon・LINEなど様々な企業がスマホ決済市場への参入を表明している日本ですが、電子決済先進国の中国では、一歩先を行く動きが始まっています。

それは、『顔認証決済』。始めたのは『ケンタッキーフライドチキン』が経営する『健康・エコ・有機』を前面に押し出したレストラン『 K pro 』です。

これにより利用者は、『レジに並ぶ』、『商品を席に運ぶ』、『席を探す』と言った悪いユーザー体験から解放されるのでした。

 

日本の多くのファストフード店では、入店して注文カウンターに並び注文後、商品カウンターへ。そこで商品を受け取り席を探すという行為を迫られます。混雑時には、席が見つからず、トレーを持ったままウロウロとした経験は誰でもあると思います。

『 K pro 』では、この煩わしさを極限まで解消しました。

利用者は店舗入り口近くにある数台のタッチパネル端末で自身の顔をスキャンします。これで顔が登録されるので、後はスマホ決済の『アリペイ』のIDと紐付けを行います。

その後、メニューが表示されますのでタッチで選ぶと、座席表が表示され開いてる席が表示される仕組みです。決済は既に終わっているので、席で座って待っていると店員が料理を運んで来てくれるのです。

 

 

この人工知能を利用した『顔認証システム』は認証率99.6%以上と既に人間の認知能力を超えており、中国が最も得意とする分野と言えます。

・顔認証で最先端を行く杭州市

中国の古都である杭州市は、官民一体で顔認証システムの普及に努めています。

 

・ホテルのチェックインを顔認証で

中国では、旅行や出張の際に身分証の携帯が必須です。ホテルや公共施設では必ず提示を求められますので、もし忘れた場合は警察署で仮証明書を発行して貰う必要があります。

杭州市にある星都酒店は、チェックイン時に顔認証を利用した初めてのホテルです。このシステムは公安の身分証データベースと直結しており、利用者は身分証番号を入力するだけで認証を行う事が出来ます。

 

・ATMで現金を引き出す

中国農業銀行では、銀行カードを持っていなくても顔認証で現金を引き出す事が出来ます。実際の操作では、それと合わせて身分証番号と銀行の暗証番号の入力を併用する事で、ハッキングを防いでいるようです。

 

・監視カメラに利用

実はこのシステム、既に治安維持の為に実用化されており、中国の各地方の公安が続々と導入を進めています。

この『ドラゴンフライアイ』と呼ばれるシステムは、中国政府が保有する18億人の顔データベースに連結されており、数秒の内に20億人の顔を認識する能力を有しています。

それにより、街中に配備された防犯カメラの映像から逃亡者・前科者・テロリストを瞬時で発見しアラートを発令します。

 

 

試験運用の際には3ヵ月間で567人の犯罪者を逮捕するなど絶大な成果を上げているそうです。

これにより中国政府は、特定の国民が今、どこで、何をしているのか?という事を把握出来る立場にある事が分かります。何とも気味の悪い話ではありますが、これは他人ごとではありません。人口14億人の中国で、なぜ18億人分の顔データが存在するのか?

それは、旅行者など海外から入国した人間の顔データを保存しているからに他なりません。安全とプライバシー。どちらも大事な問題ですが、どちらを優先するのか、それが問われる時代が来ているのです。