コンビニだけじゃない、飲食業で進む無人化の流れ。

『Amazon Go』に代表されるように今、世界ではコンビニの無人化が進んでいるが、中国では、その波が飲食業にも及んでいます。

『スマートレストラン』と呼ばれるこの業態は、2017年に中国のアリババが提唱したアイデアである。翌2018年には、アリババ社がある杭州市に第1号店が建設され、現在、中国各地で建設されています。

スマートレストランの店内は、『コンビニ・スペース』と『レストラン・スペース』の2カ所から構成されています。
『コンビニ・スペース』では24時間対応となっており、店内には、日本のコンビニでよく見る冷蔵庫のような棚が置かれている。

スマート棚にはQRコードが貼られており、自分のスマホでスキャンする事で、扉を開け、商品を取り出す事が出来る。扉を閉めた段階で『アリペイ』での決済が行われ料金が引き落とされる仕組みとなっています。

一方、レストラン・スペースの注文方法は2種類存在します。
店舗中央に設置された大型ディスプレーからと、自らのスマホからである。

同様にアリペイでの電子決済となるが、注文を行うとバックヤードに居るスタッフに伝達される。調理が終わるとスマホにメッセージが届くので、指定された扉から商品を出して、自分の席に運ぶ仕組みとなっています。

このシステムにより、通常の半分以下の人員でオペレーションが廻せる他、飲食店にとっては顧客の好みや、趣向、来店の時間帯など、メニュー開発や店舗の仕様に必要なビックデータを収集出来る事が大きな利点と言えます。

この動きには日系企業も追随しており、北京にある『吉野家』では早速スマートレストランの業態を立ち上げている。

こちらの店舗では、注文方法は先のシステムと同様だが、出来上がった商品は店員が座席まで運んでくれる。

中国の『吉野家』では現地化を進めており、日本にある定番メニューはもちろん、鳥や豚、海鮮など様々なメニューを設定しており、期間限定での『ザリガニ丼』やお粥と言ったメニューまで存在します。

また、店内の冷蔵庫にはドリンクやサイドメニューだけで無く、日本から輸入されたお菓子やお酒など様々な目新しい商品が陳列されている。

こちらも先のシステム同様、人工知能を使用した画像解析システムにより、取り出した商品を特定し、アリペイにて自動決済を行う仕組みとなっています。

このような、スマートデバイスの導入は、今まで勘や経験で行ってきたメニュー開発などにおいて大きな役割を果たして行くと期待されています。

中国での急速な人工知能の普及には正直驚かされます。
しかし、一方において何かすっきりしないような印象も拭えません。確かに人工知能は『売れる』商品を開発する能力に長けていると思います。しかし、全てが予定調和の中で進行するような社会は面白みに欠けるのも事実です。

便利さは確かに必要ですが、その先に本当に幸せな社会があるのだろうか、そんな根本的な思いがよぎるのも確かなのです。