中国の異常な男女比率と新サービス。

中国には、あまり知られていない社会問題が存在します。それは、異常な男女比率の問題。
実は、中国では男性の方が3000万人も男性が多いのです。
その為、中国の親世代は自分の子供が結婚できるかどうかを非常に気にしており、独身男性は常にこの親のプレッシャーに晒されているのです。

独身者なら、休暇で実家に帰った時に親から彼女の有無や結婚の予定など、気に掛けられる事はよくある事です。この親心は万国共通で、子供が何歳になっても親の心配の種は消える事はありません。
しかし、中国ではもう少し深刻です。実は、24~40歳の男性は、同年齢の女性より3000万人も多いのです。これは、偶然では無く、国の政策が深く関係しています。

中国では、1979~2015年まで『一人っ子政策』が実施されていました。これは、国の爆発的な人口増加を危惧した政府が、国民に対し、1組の夫婦に対し子供は1人以上産んではいけない、との法律を作ったのです。この法律は、特に都市部で厳格に守られたのですが、この際、『跡取り』を確保する為に男の子を産みたい、という意識により、妊娠時に女の子だと分かると中絶する夫婦が後を絶ちませんでした。
その結果生まれたのが、異常な男女比率の問題でした。

その事を理解する親世代は、自分の子供がちゃんと結婚出来るのかを非常に気にしています。
当然ですが、帰省の際は質問の嵐に見舞われることも。。。
そんな独身男性に人気のサービスが『レンタル彼女』です。簡単に言うと、一緒に帰省してくれて、その間カノジョのフリをしてくれるのです。.

2017年に北京に住むブロガーが、レンタル彼女サービスに通録したところ、何と700人以上の応募があった事で話題になりました。私たちからすれば、冗談のようなサービスですが、中国では、それだけ切実な問題と言う事が分かります。
特に春節(旧正月)は、このサービスの繁忙期で、1日で16万円も稼いだ猛者も居たとか。
これは、ただ一緒に居れば良いという問題ではなく、2人の間のストーリーをきちんと決め、口裏を合わせておかなければならない。その為、前日にはしっかりリハーサルを行い、間違いないように仕上げる必要がある。

何か、コメディ映画みたいな話ではあるが、本人たちにとっては不幸な事だと言える。
結婚を急がなくてはいけない事が、かえって自分に本当に合ったパートナーを選ぶ事を難しくさせているのである。

この事は、将来の離婚の可能性を増幅し、また、その子供に傷を負わせる危険性すらある。
そう考えると、何とも罪な政策だったと、再認識させられるのである。