Amazonジャパンが試着無料サービスを開始。

Amazonジャパンは、衣料やアパレル商品を自宅で試着出来るプライム会員向けサービス『プライム・ワードローブ』を開始しました。
これは、『Amazonファッション』で扱っているレディース、メンズ。キッズ向けの衣料品及び、靴、腕時計、バック、ジュエリーなどが対象になります。

利用者は、『Amazonワードローブ』の対象商品から3~8点の商品を自由に選んで、取り寄せる事が出来る。自宅に商品が届くと、実際に試着をして、気に入った物だけを買い取る仕組みである。気に入らなかった商品は、同封されている空き箱と伝票を使い、無料で返送する事が出来る。

近年、多くのEコマースが、この『返品サービス』を始めています。
確かに便利なサービスではあるが、このサービスは事業者の収益性を損なうだけでなく、返送に伴う手間も膨大である。ZOZOを含め難色を示していた事業者も、他社に追随する形で取り入れざる負えない状況なのかもしれない。

このサービスの導入は、Eコマース業者は勿論、宅配業者にとっても、大きな負荷が掛かる。現在、宅配業者の長時間労働は社会問題となっており、各社対応を迫られている。
大手宅配業者を傘下に持つヤマト・ホールディングスは、より効率的な運用を目指すべく、関連商品の試着や商品の受け取りを専門に行う『フィッティング・ステーション』の試験運用を行う。これは、『かねまつ』『三陽商会』『ディノス・セシール』、『ユナイテッドアローズ』『ハースト夫人画報社』『トランスコード』の6社が参加し、商品の発送先を実験店舗である『アトレ大森店』に集約します。
利用者は、そこに赴き現地で試着、気に入らなければその場で返却する。また、外部からの返却もそこに集中さす事で、物流のコストと手間を効率化する試みとなります。

ただ、利用者としては正直『便利』とは言い難い。

特に、今の季節は、冬物衣料は結構かさばるし、返品の為に、わざわざ送り返す手間は煩わしい。それに、試着に出向くならリアル店舗の方が多くの服を見れるし、買わない時の抵抗感も少ない。わざわざ取り寄せて貰って、『要りません。』と言う行為は、正直、あまり良い買い物体験とは言えない。
店舗に行く時間の無い層には、有り難いサービスだと言えるが、やっぱりリアル店舗が強い印象を受けてしまうのである。

その意味では、Eコマースで衣料品を売るなら、ZOZOがやっているような利用者にピッタリのサイズの服を届ける、という方向性は素晴らしいと思う。Eコマースは、顧客をマスで無く、個で捉えられるサービスを行えるのが利点だと言えます。
返品システムだと、結局、それに関わるコストは、価格に転嫁され消費者が負担する事になる。であるなら、返品をさせないビジネス・モデルを作り出す事が、Eコマースの進むべき道のように思えるのである。