O2Oとオムニチャネルの違いとは?

O2Oとオムニチャネルという2つのキーワードは、最近の小売業のトレンドとなっている。しかし、一方に於いて、両者が混合して使用される事が多く、その違いが不明確になっているようにも感じる。
今回は、些か根本的な内容であるが、これらの違いについてお話してみたいと思う。

O2O(Online to Offline)はOnline(ネット上)からOffline(実店舗)への人の誘導促進したり、オンラインで得た情報が、オフラインでの購買行動に影響を与える施策の事を指します。古典的な例では、マクドナルドがネット上でクーポンを配布して、消費者は、それを手に入れた事が来店動機となり購買に繋がる、という流れを作り出すものを指す。

一方、オムニチャネルとは、実店舗ややオンラインショップなど、企業が持つ全ての販売チャネルから、何時何処ででも商品を購入する事が出来るようにする施策を指します。

中国のアリババ傘下の生鮮スーパー『フーマフレッシュ』を例に挙げると、利用者は店で実際に商品を手に取って、選ぶ事も出来るし、時間がない時は、自宅や出先で、同じ商品を専用のスマホアプリから買って、30分で自宅まで配達して貰う事も出来る。

利用者は、状況により商品を受け取れる場所を、任意に選ぶ事が出来るのである。
最近では、さらに進化を遂げ、店舗の専用アプリで商品のバーコードを読む事で、商品情報を得る事が出来たり、レジに並ばず、その場で決済を行えるような機能まで付いている。

このように、最近ではオムニチャネルを更に進めて、利用者が如何に快適、且つ効率的にに買い物が出来るか、という点が重視され、それを店舗の専用アプリを通じて実現する事例が多く見られます。
この点において、日本の小売業は非常に遅れています。
利用者は店舗の大型化に伴ってストレスを感じつつあります。

・欲しい商品が見つからない。
・商品同士を比較する情報が無い。
・レジに並ばないといけない。
・重い荷物を持って、駐車場まで歩かなければならない。

上記のような内容は、買い物の『悪い体験』として記憶に残ります。このような実店舗のデメリットを、いかにテクノロジーの力で解決して行くか、その事が今、問われていると言えます。