アリババが『独身の日』に1日で3.5兆円を売上げ記録更新。

中国では、もはや恒例となる『独身の日』のキャンペーンですが、今年は、アリババ単体で1日で3.5兆円もの売り上げを達成しました。

この金額がどれ程凄いかというと、Amazonジャパンの昨年の年間売り上げは1.3兆円。その実に3倍の売上をたった1日で達成したという事になります。
Eコマースが飽和したと言われるアリババですが、昨年の2.8兆円という金額から3割近くの売上増加の達成は、最近の中国では久しく良い話題であると言えます。

この『独身の日』セールを考案したのは、最近、アリババ創業者のジャック・マー氏より経営を引き継いだ現CEOのダニエル・チャン氏です。当時、アリババの子会社で電子商取引を行っていたタオバオのCFOであった同氏は、11月に展開できる施策を探していました。実は、11月は毎年、建国記念日のある10月と、クリスマスの12月に挟まれ売上が大幅に落ち込む月でした。そこに何かしらのテコ入れをを考えた彼が、目を付けたのが、当時若者の間で、流行りつつあった『独身の日』でした。そこで、彼は『(独身の日に.)寂しければ、T-MALLでショッピング』というキャッチフレーズで、見事流行を作り上げたのでした。
その後は、他社も追随する形で、中国を代表するイベントにまで成長することになります。

ただ、売上の伸びという面では。39%の昨年から。今年は27%と鈍化傾向にある事は否定出来ません。特に、上海や北京と言った大都市での落ち込みが激しく、不動産市況の落ち込みから、大型電化商品などの耐久財の落ち込みが顕著に表れています。

マクロで見ると。米中の防衛機摩擦など厳しい状況が続きますが、中国は着実に力を付けつつあります。これに対するアメリカの更なる危機感が、次なる摩擦を生む可能性が高いですが、その副作用が世界に蔓延する兆候が表れつつあるのも事実です。
ジャック・マー氏が警告するように、この流れは今後数十年続く可能性が高いと思われますが、自由貿易は日本の生命線とも言える要素です。
両国の対立は、地政学的に日本のプレゼンスを高める事になると思いますが、その立場を如何に”したたかに”利用出来るか、日本の政治力が問われています。