米国初の非営利食品スーパー『デイリーテーブル』の挑戦。

現在、アメリカでは貧富の差が拡大し、毎日の食事もまともに取れない低所得層が存在する。一方に於いて、国内で廃棄される食料品の総量は、全生産量の40%にも達しており、環境保全の観点からも大きな問題となっている。
そのような問題を一挙に解決しようとするのが、本日ご紹介する非営利食品スーパー『デイリーテーブル』の取り組みである。

同社は、農業生産者、スーパーマーケット、メーカー、卸売業者から余剰生産品や賞味期限間近の商品を寄付及び格安値で仕入れて、低価格にて販売するNGO組織です。

このように言うと何か配給所のようなイメージを持つ方が多いと思うが、デイリーテーブルは、通常のスーパーと遜色無い立派な造りをしている。
店内にはフードコートのような形態も存在し、店内で作られた出来立ての食品の販売も行っている。

店舗は100坪にも満たない小規模な形態で、地元の人間を優先する為に会員制(会員費無料)を採用している。
アメリカでは、低所得者が多く存在する地域には、新鮮な食品を取り扱うスーパーなどが少なく、低価格のファストフード店が多く進出する構図が出来上がっています。それらの製品は栄養価が低く、カロリーが高いのが特徴で低所得者ほど肥満に陥りやすいという社会問題を抱えているのです。

計画段階では、『賞味期限切れ』の商品も扱う予定でしたが、その事が多くの批判を受けた事で、賞味期限が残った商品を扱っています。

アメリカでは、食事が摂れない低所得者向けに、教会などが行う『フードバンク』という制度がありますが、それを利用するには心理的抵抗が伴います。
彼らの取り組みは、食廃棄の問題と低所得者の福祉問題を一度に解決する手段として、注目を集めているのです。課題としては、商品の供給が安定しない事が挙げられます。期限切れ間近の商品を期限が切れる前に回収するエコシステムの構築が急務なのです。