ウォルマートが自動運転車を使った配達実験を開始。

アメリカの大手自動車メーカー『フォード』が、小売り大手の『ウォルマート』と共同で、開発中の自動運転車を使った宅配サービスの実証実験を行う事が明らかになりました。
実験の地に選ばれたののは米国マイアミ州フロリダで、実験には食品宅配サービスを行うベンチャー企業『ポストメイツ』も参加する。

非常に未来的なサービスと言えるが、同様のサービスは以前取り上げた『Auto X社』や、小売業界2位のクローガーが、既に実験を始めている。クローガーは、グーグルの自走運転開発チームだった2人のエンジニアによって、2017年に創業された『Nuro』と共同で、既にサービスの実証実験を行っているのだ。

今、世界的な小売業の潮流として『配達サービス』というのは、一つのキーワードとなっています。アメリカや中国では、既に宅配を専門に行う企業が急成長しており、注文から決済までの全ての工程をスマホで完結する事が出来ます。
日本でも、『ウーバーイーツ』など外食産業に関してはプレーヤーが出現していますが、買い物に関しても、ある程度の需要は見込める、と言えます。

将来的には、これらのサービスに自動運転車が導入されるようになるのは確実で、小売り各社も競って実証実験に乗り出しているのです。

ウォルマートは、これと並行してグーグル傘下の自動運転開発企業『ウェイモ』と共同で、400人を対象に自動運転車による店舗までの送迎実験を行っています。

実験は、アリゾナ州フェニックスで行われ、ネットで注文した商品を取りに行ける送迎サービスを行います。ウォルマートは元々、ネットで注文した商品を近くの店舗で受け取れるサービスを展開していますが、これに送迎サービスが加わる形となります。

自動運転の技術は既に、レベル4の市販車が存在する程、高まっていますが、最後のハードルは、予想以上に高いのではないかと最近は言われています。
先日も、ウェイモのCEO、ジョン・グラフチック氏が、アメリカ国内で行われたイベントの講演で、『完璧な自動運転の実現は無理』という発言をおこなっており、アップルの共同創業者で、天才エンジニアと言われた、ヴォズニアック氏も同様の発言を行っています。

この業界をリードする企業の最高責任者の発言は、悪天候などの複雑な運転環境に、人工知能を適応させる難しさを指摘しているのです。
そうなると、どの段階で市場導入するか、という難しい判断を迫られますが、やはり、このような状況になると、中国のような全体主義の国家体制が強みを発揮します。
この法的な問題では、選挙の内容を気にしなければならない民主国家にとっては、不利と言えるのです。

常々、世界最初の自動運転車は北京を走る、と公言している中国ですが、それが現実となる可能性が高いと言えます。