地下を走る専用リニアで配送?京東が進める未来の物流システム。


中国のEコマース市場で2位の地位を誇る京東集団(JD.COM)が未来の物流システムの開発に乗り出しました。

業界首位のアリババが、ネットモールというプラットフォームを提供する『楽天型』とすると、京東は、自社での直接販売も手掛ける『Amazon型』のEコマース業者だと言えます。サイトでは、家電の売上が全体の5割以上を占めており、中国では家電専門モールという位置付けで認知されています。

この京東ですが、中国でも随一の物流ネットワークを持つことで有名で、既に無人の物流センターまで開設しているのです。

その京東集団が、今回アメリカのマグブレーン・テクノロジー社と業務提携を行い、地下に掘られたトンネルを利用してのリニア輸送の開発を開始しました。

まずは、上の動画を見て頂きたいのですが、都市の地下にパイプ式の小規模なトンネルを掘削し、そこにリニアの輸送車両を走らせる事で、物流の無人化を図ると言う意欲的な計画になります。

動画を見ていると、まるで未来都市のような錯覚に陥りますが、実は、この動画に出ていた無人の物流センターやドローン、それに無人カートなどは、その多くが既に実用化段階に有ります。

※ ラインは、リニア駆動方式を取っている。
カートと呼ばれる台をリニア駆動させる事で、扱える荷物の大小や、重量に自由度が増し、機械式駆動に比べ接合部が少ない為、メンテナンスが楽で騒音も少ない。

この方式では、高速かつ定速度での運用が可能で、1時間に、今までの10倍の1000個の荷物を処理出来る。

※ 倉庫内での仕分けもロボットが自動で行う。

※ 最終的な仕分けも人工知能ロボットにより行われる。
穴の下には袋が設置されており、一杯になると自動運転のリフトによりトラックまで運ばれる。

※ ドローンは一部地域にて既に試験運用がなされている。

※ 自動運転による配送カートは、既にいくつかの地域で実用化されている。
カートが自宅前に到着するとメールでお知らせが届き、所定の暗証番号やQRコードで荷物が取り出せる。

今や年間400億個とも言われる中国の宅配荷物は、さらに増加の一途を辿っています。
今年の『独身の日』には、1日で13億個以上の荷物が発送されました。これは、日本での4か月分の荷物量に相当し、常に限界ギリギリの状況がここ数年続いているのである。
その為、物流の現場では人工知能やロボティックスの最新鋭の技術が投入され、飛躍的な進歩を成し遂げています。『必要は発明の母』と言いますが、まさにそれを地で言った事態が進行しているのです。

テスラやスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏も地下に交通システムを作ろうと掘削会社を運営していますが、効率的な物の移動の為には、今後は地下や上空を利用する流れとなる事は間違いありません。この未来都市のような光景も、そう遠くない未来に実現するのではないでしょうか。