米国スターバックス、来年より全米で宅配サービスを開始。

スターバックスは、来年より全米2000店舗でデリバリーサービスを開始する事を発表しました。
宅配に関しては、『ウーバー・イーツ』と提携する事を同時に発表しており、今までは、一部の店舗に限られていた宅配サービスを全米に拡大する事となりました。

スターバックスが、宅配サービスを始めたのは中国市場での苦戦が原因でした。

『外売』という食品のデリバリー・サービスが浸透した中国では、もはや外食産業にとって宅配は、当たり前のサービスと言えます。
スターバックスは、この外売とスマホ決済への対応が、なかなか進まず新興チェーンに急激な追い上げを許したのでした。最終的に、アリババと提携する事により宅配サービスに参入、それにより売り上げを伸ばしたという成功体験があるのです。

2016年度、同社のアメリカでの売上の内、店でバリスタが注文を受けたのは61%だった。残りの34%がドライブスルー、5%が、モバイル注文だった、
それが、2年後の2018年には大きな変化が生じた。店頭での注文は51%、モバイル注文が12%、そして、ドライブスルーが37%となったのである。この事は、消費者の趣向が確実に変わってきた事を表しているのである。

・戦略の見直しを迫られるスターバックス。

スターバックスのコーヒーは同業他社のそれと比べ、最大38%高いと言われている。
それでも、現在のような成長を遂げられたのは、『サード・プレイス』という同社の経営理念が消費者に受け入れられたからに他ならない。

『サード・プレイス』は第3の場所。すなわち、家庭・職場という日常を離れ、居心地の良い『場所』を提供する、それこそがスターのコンセプトだったのです。

スターバックスが、中国に於いて外売の導入が遅れたのは、まさに、この経営理念があったからでした。

しかし、時代は変わり今や店内でコーヒーを飲む利用者は、半分を割り込もうとしています。この事は、価格戦略を含め、店舗のコスト構造など様々な戦略の見直しを迫られるのは、ほぼ確実な情勢であると言えるのです。

コミュニティより利便性に価値を置く消費者の増加により、直近の四半期での客足は、前年対比1%の減少と言う形で現れました。今後の、この店舗の内と外の顧客層のバランスを取りながら、資本の振り分けを考える、という局面に来ているのかもしれません。