ランチのサブスクリプション・モデル『MEAL PAL』が画期的過ぎる。

『今日のランチは、何食べよう?』

毎日の事ですが、意外と頭を悩ますのが毎日のランチ・メニューです。出来るだけ安く済ましたいけど、そうすると気が付けば毎日同じものを食べているという事も少なくありません。

アメリカの都市部では、ランチの平均単価は12-15ドルと結構高い。
それに、チップまで加えると、気が付けば20ドルを超えてしまう事も珍しくありません。私のような旅行者なら、それでも良いが、これが毎日となると結構な負担です。

そんなビジネスマンの悩みを解決してくれるのが、ランチのサブスクリプション・モデル『MEAL PAL』です。

サブスクリプション・モデルとは、毎月一定の額を支払い、販売者が選定した商品を買い取るシステムを指します。

2016年にアメリカで創業した『MEAL PAL』は、このサブスクリプション・モデルを飲食業の世界に持ち込み成功したベンチャー企業として知られています。

・毎日100種類のメニューから選べるシステム

彼らが提供するサービスは、20食/月額120ドル・12食/77ドル、6食/42ドル、という3つのコースから選ぶ事が出来る。

簡単に言うと、ランチの回数券を買うようなイメージで、その回数券は1ヵ月以内に使い切らなければならない。MEAL PALが、近隣のレストランをネットワークしており、利用者は、それらの店が提供するメニューから好きな物を選ぶ事が出来る。大都市では、常時100店以上の店が参加している為、利用者は100種類の中から好きな物を選べるのである。

・『お持ち帰り』に特化したサービス。

『ウーバー・イーツ』や中国の外売など、今は食品デリバリーがブームとなっている。そんな中、同社が拘るのが『お持ち帰り』である。
なぜ彼らが『お持ち帰り』に拘るのか、それは、飲食店・利用者双方にとって利点が多いからである。

まず、利用者の利点から言うと、値段が安い事が挙げられる。
具体的には、1食あたり6ドルでランチの購入が可能なのだ。これは、通常の半額程度の値段で、利用者にとっては、価格・選択肢の多さ、という点に於いて非常に有難いと言える。

では、通常の半額でランチを提供する飲食店には、どんなメリットがあるのだろうか?

・既存のリソースで対応出来る。

お持ち帰り専門の為、席を増やす必要も無く、キッチンの稼働を上げるだけで対応出来る。
また、事前注文なので、忙しくなるランチ前の時間を活用して準備が出来る。

・1日1メニュー

飲食店は、1店舗に付き1メニューだけを考えれば良い。多くの店舗が参加する為、各店舗がメニューを増やす必要が無いのだ。それにより、材料の効果的な仕入れやロスの削減が可能になる。

・事前に需要が把握出来る。

メニューは前日の17時に開示され、当日の9時半に締め切りとなる。
全てのメニューが数量限定の為、利用者は、少しでも早く注文しようとするのである。
事前に個数が確定する事で、食品ロスが無くなり、半額のランチでも十分利益を出す事が出来るのである。

このように、飲食店・利用者の双方にとって価値のあるサービスとなっているのです。
この選択肢の広がりは、普段なら決して見つける事が出来なかった店を発見出来たり、という嬉しい発見を引き起こし、店にとっても効果的な宣伝と言える。

また、お持ち帰り専門とする事で、デリバリーとの明確な価格の差別化が可能となる。

まさに、Win-Win という表現がピッタリで、凄いアイデアだと思います。
実際のところは、急に会食が入ったりなどの理由でチケットを余らす人も多く、意外と高い利益率を上げる事が可能なのかもしれません。

サブスクリプション・モデルの強みは、1回の利益は少なくても、定期購入してくれる事で、キャッシュフローも安定し、継続したビジネスが展開できる点にあります。
日々の昼食と言った、云わば、他愛も無い悩みでも大きな重要を掘り起こす事が出来るといういい見本だと言えるのではないでしょうか。