グーグル傘下のウェイモが、自動運転タクシー・サービスを開始。

現在、世界中の自動車メーカーやスタートアップが凌ぎを削る自動運転配車サービス。今回、グーグルの自動運転関連子会社であるウェイモが、世界に先駆けて開始した。

サービス提供地域は、アリゾナ州フェニックスの周辺都市を対象に行われるが、正直、その内容は、期待を裏切る物になってしまった。

同社は以前より、周辺住民が参加した公道試験『アーリー・ライダー・プログラム』を実施してきた。
今回発表された新サービスを利用出来るのは、このプログラムに登録した400人の住人に絞られる。

また、運転席には、走行を監視する人間が乗車しており、完全な自動運転とは言えないのである。

現在、自動運転分野では世界一進んでいると言われる同社ではあるが、信頼できる安全システムを構築する事は、予想より遥かに困難である事が示され、人間の監視無しに走行できる状態には、程遠い事が証明された。

しかし、既に2018年中の商用サービスの開始を公言していた同車にとって、それを延期する事は困難であり、その結果、出てきたサービスが今回の新サービスだと言える。
同社CEOのクラフチック氏は、1年前に完全自動運転は既に完成しており、サービスを開始する事は、それ程難しい事では無い、と公言していましたが、テストを繰り返す内に、不完全な点が出てきたのかもしれません。

このウェイモ製のモビィリティは、恐らく自動運転のレベル4に達していると思われますが、私達が想像するよりも、遥かに高い壁がレベル5の間には存在するという事だと思います。

今回の決定は、残念ではありますが賢明だと言えます。
同社が、自動運転の開発を進めてきた10年間で、米国25都市の公道で1000万マイル(1610万㎞)にも及ぶシュミレーションを重ねてきました。その彼らが、完全自動運転には、まだ遥かに長い道のりがあると判断したのです。その事を容易に否定する事は、現実を正確に理解していない可能性があるのだ。

この完成に、果たして何年掛かるのかは、まだ明確になっていません。
ただ、これ程困難な課題だからこそ、それを解決した企業は、その見返りも大きいと言える。
しかし、問題は、システムの微調整を繰り返す中において、その結果が、シュミレーションでは、上手く分からないという現実があります。また、その微調整が、予期しない所に影響を及ぼす事もあるのです。

まさに、あと残りラスト・ワンマイルまで到達した自動運転技術ですが、何より焦りという葛藤に打ち勝つ必要があります。その中で、どこが始めにこの偉業を成し遂げるか、非常に楽しみだと言えるのです。