これが社食!? 中国企業が社員食堂に力を入れる訳。

中国人にとって食事は特別なものだ。

それを如実に表しているのが、中国人の転職理由だ。1位は『報酬』、2位『上司との人間関係』、そして、3位に来るのが『食事が不味いから…。』。その為、多くの企業では、良い人材を得る為には、報酬や勤務体系と同じく社食の質にこだわる傾向がある。

今回は、中国の一流IT企業を中心に、その驚くべき社食の実態を見て行きたいと思います。

・京東(JD.COM)の社食。

京東の社食は、本社ビルの2階から6回の5フロアーにも及ぶ。
総面積は2万平米。およそ、東京ドーム2つ分の面積を持つ。ここでは、フロアー毎に特徴分けされた料理が存在し、メニューの総数は400種類を上回るのだ。

・2階フロア 麺、餃子や小鉢料理など、中国北部の料理が並ぶ。

・3階にはハラール北西部料理と、ビーフヌードル、大皿チキン、串焼き、ベジタリアン料理など。

・4階はローストのガチョウ、香の鍋など四川料理が中心。

・5階はビジネス・ミーティングに使用される。

・6回は日本料理、韓国料理、そして東南アジア料理が楽しめる。

これらの料理は、どれも格安な上、13時以降は30%オフで販売。
また、忙しくて昼食の時間を取れない社員に対しては、保温BOXによる取り置きサービスまで行っています。

・アリババの社食。

アリババ本社のある杭州市では、合計9つの社屋が有り、その内8つに食堂が併設されている。
そこは、IT企業らしく最先端の顔認識技術が採用されており、利用者は、顔認証で電子決済が行える。また、それ以外にも栄養バランスや摂取カロリーも登録され、自身の健康管理に役立てる事が出来るのである。

ここでも、中国料理だけでなく世界中の様々な料理が提供されており、京東と同じく保温BOXも完備されている。

中国人の生活の中心にあるのは『食』だ。

日本の社食を見ると、そもそも大企業でなければ社食そのものが存在しないし、あってもどこか味気ない物が多い。
しかし中国では、ある程度の規模の企業なら社食があるのが当然で、それが不味いと自分は大切にされていないと感じるのだ。その為、企業は社食の質と価格に、かなり気を使っているのが分かる。その種類の多さもさることながら、数千人の社員が、如何に効率的に待たずに食事が出来るか、という点にも注力しているのだ。

日本企業なら、給食会社に丸投げする社食も、中国では企業の経営戦略において、かなりの比重を占めているという点が、興味深いと言えます。