2019年最新企業時価総額ランキング。
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第一位 マイクロソフト 時価総額95.4兆円

16年前、同社が時価総額世界一という栄冠を失った際に今の状況を予想した人間がどれ程居ただろうか?
テクノロジーが進化する中、一度陥落した企業が再び世界一に返り咲いた例は殆ど無い。まさに稀有な存在と言えるのだ。

彼らの功績は携帯電話事業を手放し、リンクドインやギッドハブなどの企業買収を通して、再び同社の原点であるBtoB事業への回帰が功を奏した事。そして、OSでの支配を捨て去り、サブスクリプション・モデルへの移行が重要な転機となった。

第2位 アップル 時価総額 90.5兆円

良い意味でも悪い意味でも、アップルはスティーブ・ジョブズの会社であった。
人格的には問題を抱えながらも、テクノロジーと芸術の融合とも言える彼の生み出す製品は、文字通り世界を変えたのだ。 ただ彼が亡くなった今、iPhoneから独創性は無くなり価格の高さだけが目立つようになる。現在のアップルの苦境の原因は、イノーベーションの欠如によるアジア市場での苦戦だ。彼らが生き残る道は、ハードウェア企業からの脱却だ。

第3位 Amazon 時価総額 89.4兆円

『アマゾン・エフェクト』という言葉まで生み出したEC界の巨人。ジェフ・ベゾス氏により創業された同社は、本場米国ではEC市場の約半分を占めるまでに急成長した。
アップルに続き、史上2社目の時価総額1兆ドル企業を達成した同社の課題は、実店舗整備と海外進出だ。

既に敵無しと言われる同社の最大のライバルは、ウォルマートと中国のアリババ辺りが想定される。その意味で、これら3社が直接対決するインド市場の動向から、目が離せない。

第4位 アルファベット 時価総額 86.6兆円

言わずと知れたグーグルを傘下に持つ持ち株会社。
現代では、彼らのサーチ・エンジンで上位表示されるかどうかが、ビジネスの勝敗を左右する。そこから得られる広告収入は莫大で、その原資を基に自動運転や人工知能などの最先端分野への投資も抜け目ない。
広告収入の伸びが、やや鈍化しているとも言えなくはないが、現状は堅実な成長を見せている。この分野における最大のライバルは、やはりAmazonか…。

第5位 バークシャー・ハサウェイ  時価総額 55兆円

米国の著名投資家であるウォーレンバフェット氏の投資会社。余り知られてはいないが、同社は元々は綿紡績会社で最盛期には15の工場を持っていた。その後、パフィット氏が買収し、現在の形態となる。

現在までの49年間で、パークシャー・ハサウェイの株価は、183万%(18300倍)という桁外れの成長を続けており,複利で計算すると22.2%の増加が49年連続で続いている事になる。まさに投資の神様とも呼べる存在なのだ。

第6位 アリババ・グループHD   時価総額 52兆円

中国を代表する起業家であるジャック・マー氏により創業された企業。ソフトバンクGの孫正義氏が、彼と面会した数分間で彼の持つカリスマ性に惚れ込み、彼が主張する出資額の10倍の額を、半ば無理やり受け取らせた、というのは有名なお話。その資金は、後に数十兆円になる。

ジャック・マー氏が引退した現在も、総収入で前年比61%増と着実な成長を続けるも、米中の貿易摩擦が黒い雲を掲げる。 主力のEコマースは勿論、電子決済や実店舗への展開も熱心で、オムニチャネルの分野では世界でも最先端を走っていると言える。現在では、『物流』分野に多くの投資を割いており、海外展開にも注力している。

第7位 Facebook 時価総額 51兆円

月間ユーザー数23億人を誇る巨大SNS。 マーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学の学生時代に、ルームメイトと共に創業。初めは学校内のコミュニケーション・ツールとして作られたが、その後に他のアイビーリーグの大学へと広まり、爆発的に急成長した。

個人情報の流出問題で、パッシングの最中にある同社だが不思議と業績は安定して伸びている。それは、Facebookの受け皿が、同じく同社が運営するインスタグラムに流れている事が大きい。ただ、セキュリティへの取り組みは急務で、現在全米で巻き起こっている同社への批判を、如何にかわせるかが重要になって来る。

第8位 テンセントHD 時価総額 46兆円

中国では、前述のアリババと双璧を成す企業。
『We chat』というコミュニケーション・ツールを起源として、現在では、ゲームの収益の柱としながらも電子決済から生鮮スーパーなど、あらゆる産業に多角化を進めている。これは、中国の企業には共通する傾向であるが、人工知能分野に注力し、『ビックデータ』をコアコンピタンスとした多角化を行い、ネット・リアル双方に於いて、展開を進める。 目下の経営課題は、中国政府によるゲーム規制により、新しいタイトルの販売許可が下りない事だ。これは、同社創業以来、最大の危機と言え、現在は海外展開、それにゲーム以外の事業領域に注力する。

第9位 ジョンソン&ジョンソン  時価総額 40兆円

米国に拠点を置く製薬・医療機器及びヘルスケアに特化した国際企業であり、50年以上に渡り年率10%以上の成長を続ける堅実な経営方針が特徴。IT全盛の中、数少ない製造業として奮闘している。

今年は特に製薬分野の伸びが順調に推移しているが、2019年の業績予想に関しては、全体的に控えめ。
ただ、100年を超える歴史も持つ同社が、現在でも世界の時価総額TOP10にランクインする事は、ある意味驚異的と言える。

第10位 JPモルガン・チェース  時価総額 38兆円

米国最大のヘッジファンド『JPモルガン』を子会社に持つ持ち株会社。2000年にチェース・マンハッタンとJPモルガンの経営統合により誕生。
2011年には、銀行部門でもバンク・オブ・アメリカを抜き、米国最大の資産を擁する銀行となる。

2018年の業績は、債券トレーディングの不振があったものの、金利の上昇による金利収入の上昇や、貸し出しが伸びた事により業績は順調。主要4部門は全て増収で、個人金融部門に於いては、過去最高を記録した。
しかし、2019年の株価の乱高下の中で引き続き収益を維持出来るかどうかに注目が集まっている。