このような状況を踏まえ、日本の小売業を見て行くと、残念ながら遅れていると言わざる負えない。
これは、Eコマースの普及に関しても言える事だが、物事の革新は『不満』から生まれる。
食の安全や、メッシュ状に張り巡らされた小売店が存在する日本では、明確な不満が存在し難いのだ。つまり、車で10分も走れば小売店が存在する為に、『わざわざ』ネットで買う必要性は無い。この『便利さ』が、イノベーションの妨げになってしまっているような気がしてならない。
ただ、世界的潮流として小売業のオムニチャネル化は、ますます進展して行く。
オンラインとオフラインという垣根は無くなりつつあるのだ。
元来、このようなきめ細かなサービスは日本の得意分野と言える。その顧客本位の意識に、テクノロジーを如何に融合出来るかが重要だ。『不便さ』は悪、そんな時代がやってこようとしているのだ。