駐車場問題に救世主!? 北京空港に駐車ロボットを導入。

中国では、駐車場不足が深刻な問題となっている。
2017年の調査では、大都市圏の不足率は常に50%を超えている。これは、2台の車が駐車していると、常に1台は駐車場を探して駐車場を彷徨っている状態を指す。

今回、そんな問題の救世主となるべく北京空港に導入されたのが、駐車ロボット『RAY』だ。

飛行機の時間が迫っているのに、駐車場の空きスペースが無い。
そんな経験をされた方は多いと思います。結果的に予想外に遠い駐車場を案内されて、重い荷物を持って走らされるという顛末は、決して良い体験とは言えないのだ。

このような問題の解決には、限られたスペースに如何に効率的に車を駐車出来るか、と言う事が重要になってきます。それに対しテクノロジーの力を用いて解決法を見出したのが、今回の北京空港の取り組みだと言えるのです。

・実際の中国のデパート駐車場の映像。都市部の自動車の増加と土地の減少により、混沌とした状況が慢性化している。

ドイツで開発された『RAY』は、バレーパーキング・サービスを提供する駐車ロボットだ。
バレーパーキングとは、係員付きの駐車サービス。
利用者は、空きスペースを探して駐車場を彷徨う必要が無く、所定の位置に車を駐車すれば良い。後は、ロボットが自動でクルマを運んでくれるのだ。

・利用者は所定の場所に車を停めて、タッチスクリーンに、帰りの日にちと便名を入力。

RAYは、フォクリフト状のシステムで車を持ち上げ、所定の位置に運搬。

人間のように乗り降りする空間を設ける必要が無く、壁や車との空間を6㎝まで近づけて駐車する事が出来る。

車の運搬が終わると所定の位置に戻り、充電とデータの整理を行う。

帰りの到着時には、管制塔から送られてくる実際の着陸時刻に合わせて、最初に置いた場所に車を運んでくれる。予定していた便を変更する場合は、専用アプリから、その便名に変更すれば良い。

このシステムを用いる事で、通常より6割多い自動車を駐車する事が可能になる。
また、工事自体も2~4週間で施工する事ができ、傾斜地にも設置出来ることから、整地などの必要も無い。

今回、中国では初めて運用されるRAYだが、ドイツのドュッセルドルフ空港では、5年の運用実績があり、今後、中国全土への展開を模索している。

・観覧車タイプの駐車場。

・中には、スペースを効率的に使用する為に、車を斜めに立て掛けるタイプまで存在する。

自動車保有率が上昇を続ける中国に於いて、駐車場問題は産業の足を引っ張る事態にも成りかねない。その為、現在中国では、観覧車状の駐車システムなど限られた土地で、いかに効率的に駐車場が確保出来るかという点に重点を置いたスタートアップが多数誕生しつつある。利便性を向上させると共に、無人化を進めるスマート駐車場の存在は、大きなビジネスチャンスが存在すると言えるのだ。