IPOを目指すウィーワークでクーデター勃発か!?


今年1月にソフトバンク・ビジョンファンドにより出資が行われ、その評価額を470億ドルと評価したウィーワークの企業価値は、今は僅か150億ドル以下だと指摘されている。

この事実は、既に同社に1兆円以上を出資しているソフトバンクGにとっては、到底受け入れられるものでは無い。なぜなら、この事はウィーワークの投資のみならず、ビジョンファンドの投資先全てに影響を与えかねないからだ。


そんな中、ウィーワーク創業者のアダム・ニューマンCEOとソフトバンクGの間で明確な方針の不一致が表面化している。それは、IPOを急ぎたいニューマン氏と、何としても、それを阻止したいと言う孫正義氏の意向だ。この危機は、ビジョンファンド第2弾のリリースを発表したばかりの同社にとって、まさに最悪のタイミングと言える。


IPOの延期について協議してきた両者であるが、その話し合いは遂に暗礁に乗り上げた模様だ。

ウォールストリート・ジャーナルの記事によると、ウィーワークの取締役の一部は、ニューマン氏が同社の親会社であるウィー・カンパニーのCEO職を辞する事を希望しており、そこにはソフトバンクGに関係する取締役も含まれているとの内容であった。

現在、同社の取締役は7人で構成されている。
その中で、何人が同氏の辞任を求めているかは不明だが、取締役会にはソフトバンクG、ベンチャー・キャピタルのベンチマーク・キャピタル、中国のプライベートエクイティであるホニー・キャピタルが1人づつ取締役を送り込んでいる。

ただ、今回の『クーデター』に関し、ソフトバンクGの意向が色濃く反映されている事は、疑いの余地が無く、その行方が注目されている。同社は今週、取締役会を開催される予定で、その際にCEO交代が提起されるかが焦点だ。


一方、創業者のニューマン氏が大人しく辞任する事は考えにくく、取締役全員を解任する権利も有している為、問題が大きく拗れる可能性を秘めている。ただ、このタイミングでの取締役の解任は、ガバナンス上大きな問題を内包しており、事実上、年内のIPOは不可能になる可能性が高い。

ただ、どちらに転ぶにしろ今回の騒動が、ニューマン氏とソフトバンクG両者にとって大きな痛手となるのは確実で、ビジョンファンド第2弾の資金集めにも、大きな影響を与える可能性を秘めている。今や、ソフトバンクGの主力事業となったビジョンファンドが大きな壁に直面している事は間違いないようだ。